僕といっしょに箱暮らし。 COURI 002 HAKO! | おすすめ物件特集
入谷駅からほど近く。
下町の事務所街と、住宅地の丁度交わる辺りに、そのシェアハウスはあった。
少し裏路地に入ったところに、突如、現れる赤く彩られた入り口。
7年前にオープンしたこのシェアハウス。その隣には、何やら物々しい商用車の駐車場が。
この街には、近くにある芸術系の大学に通う学生がいたり、夕方になると近所の子供たちが外で遊んでいる。浅草エリアに近いから外国人のひともちらほら。
そんな、様々な人種が混在しているエリアの一角で、そのシェアハウスは、かつて一時代を築いたのだとか。
出迎えてくれたのは、住民兼管理会社スタッフのJさん。
「中見たらビックリしますよ!」
軽やかな関西弁風の口調で話す彼は、聞けば三重県の出身だとか。
自虐混じりに自身のことを “エセ関西人” と笑う。
「僕、今ここに住んでるんですけど、本当は、今空っぽなんですよ!」
ガランとしたフロアに、木でできたコンテナのような箱がズラリと並んでいる。
キッチンには、少し背の高いカウンターテーブルのあり、トイレや流し台を見れば、どこかの小学校のようで、懐かしさを感じさせる。
Jさんは続ける。
「一時はねー、満室だったんですよ。シェアハウスってカテゴリーの中だと、かなり異色な物件だと思うんですけど、それが面白い!って思って入ってくれて。」
しかし、次第と入居者が抜けていき、数か月前に空っぽになってしまったという。
そのタイミングで、物件をリスタートさせるため、Jさんが住み込みであれやこれやと、日々、構想を練っているらしい。
「オーナーさんとも色々話して、まるまる1フロアで貸しちゃった方が良いよねって話にもなったんですけど、やっぱりシェアハウスでやりたい!って、今、無理聞いてもらってるところなんです(笑)。こんな尖った物件、他にないですからね。」
そう話しながら、Jさんはおもむろに、立ち並ぶ《箱》を全身で押し始めた。
そして一言。
「これねー、動くんですよ(笑)。」
[一つだけ押し出された《箱》]
説明すると、ここはとある建物のワンフロア全体をシェアハウスとしており、そこに、キャスター付きの《箱》が11個置かれている。
そして、ここに入居した人は、それぞれに自分の《箱》が与えられるのだという。
入居者たちは、その自在に動く《箱》を思い思いにレイアウトし、共有部と専有部の境目を上手く創り出すことで、シェアハウスとしての生活空間を楽しんでいた。
「今は割ときちっと揃えて置いてますが、入居者さんがいた頃は、もう本当バラバラでしたよ。 壁と箱の間にソファやデスクを置いて、箱は寝床だけとか。 箱の外にパーテーション置いて、勝手に個室風にしてる人もいましたし(笑)。 人によって、使ってる面積も全然違ったり。」
Jさんは、そういう “アバウト” なところも、この物件の良いところだという。
「結局、こういう物件って、神経質な人とかだと向かないと思うんですけど、逆に、これを許せちゃう人って、多分、面白い人が多いと思うんです。僕自身も、そうでありたいと思いますし、そういう人にぜひ住んで欲しい! そして、ここで思う存分、やりたい放題やって欲しいですね。もちろん、節度のある程度に、ですけど。」
「こと、この物件に関しては『DIY可』としているので、箱を好きなように、文字通りDIYしてもらえるんですよ。謎に、こんな工具類が置いてあったりしますからね(笑)。」
「このエリアだったら芸術大学も近くにありますし、アトリエみたいに使ってもらっても良いかなって思っています。前は、本気で洋服を作ってる人が住んでいたりもしましたから、作業場でも工房でも何でもありなんじゃないかと。『クリエイティブ!』って言葉にピンとくる人が集まって来そう、って思ってるのは僕だけですかね(笑)。」
[実際にDIYされた箱内の様子。]
右:壁一面が時計になっており、電池を入れると本当に針が動くようになっている。
左:床に木材を敷き、ヘリンボーン柄に。Jさん曰く「一番、面が良い」《箱》だそう。
「結局、うちで管理しているシェアハウスは、入居者さん同士の自治で成り立っている部分が大きくて、その中で、皆でコミュニケーションを取りながら、自分たちの暮らしを良くしていきたい、って人たちが多いです。 管理会社としては、ある種、綱渡り的なところもあるんですけどね。ここだったら、正しくそういう人たち向け、というか、そういう人たちじゃないと住み続けられないような気がしますね(笑)。」
ハキハキとしたトーンで語るJさん。
しかし彼は今、悩んでいるという。
「早く入居者さん入ってきて欲しいんですよー!」
かつては満室状態だったこの物件も、時代の流れや、やはり好みが分かれる、といった理由で、徐々に入居者が減っていったのだとか。
「まぁ、やっぱり完全個室ってわけじゃないですから、実際に自分が住むってなった時のイメージを持ちにくいところもあると思います。 もしかしたら、普通のドミトリーとかの方が、まだイメージしやすいかもしれませんし。 あとは、完全個室であっても、防音の面だとかを気にされるお客さんも実際いますしね。」
Jさんは、この物件を説明するときにはいつも「ドミトリー以上、個室未満」という言葉を使っているのだとか。
「とりあえず、本当、誰か入ってきて欲しいんです!(笑) 寂しいとかじゃなくて、この物件を僕が考えている以上に、美味しく料理してくれる人に会いたいんです。」
先日、ここぞとばかりにワールドカップのパブリックビューイングを行ったらしいJさんはもっと面白いことが出来る仲間を欲している。
[この日はシェアカンパニーの他の物件に住む人たちで観戦をしたそうです。]
「なんかこう、ずっとウズウズしてるんですよね。 絶対、ここにもっと人がいたら楽しいのに!って。 このフロアだけでも300㎡近くありますから、何かイベントやろうと思ったら50人は余裕で入ります。 だから、面白いこといっぱいできると思うんですよ!」
ある意味“イロモノ物件”に住むJさん。色々と言ってはいるものの、普段は、普通のシェアハウスの営業も行っている。
彼曰く「気構えずに、まずは普通に見に来て欲しい」のだとか。
今まで、何件かシェアハウスでの生活経験もある彼なら、シェアハウス初心者、上級者問わず、ここでの生活のサポートは、無論、頼りになることだろう。
「お風呂とか、普通に広いですよ! 男女もちゃんと分けてありますし、シャワーの水圧もバッチリです。」
[参考までに、Jさんは身長176cm。そんな彼でも、伸び伸び入れる浴槽だ。]
「洗濯機も3台ありますしね。」
「あとは、今、空っぽになったタイミングで何でもやっちゃえ! と思って、色々とオプションや、キャンペーンも付けさせてもらいました。オーナーさんには、土下座ものです(笑)。 犬以外のペットならOKにしてますし、初期費用も、他の物件に比べたら、かなりお安くなっています! 短期での入居も柔軟に対応しています。」
【募集ページ】
COURI 002 HAKO!
https://share-park.com/estates/index/35
「キャンペーンを付けて、いろんな人の目を惹くようにはしましたけど、やっぱり『面白そう』な人を待ってます。一度しかない人生ですから、『こんなとこに住んでたんだぜ(笑)』みたいなエピソードもあって良いんじゃないですかね。人生、チャレンジだと思って。」
とても気さくなJさんは、表裏を感じさせないキャラクターで、この日のインタビューも、関係のある話からない話まで、たくさん話してくれました。
シェアハウスの相談はもちろん、普段の何気ない生活を少し楽しくするお手伝いもしてくれそうな、そんな方でした。
そんなJさんと共に、楽しいコミュニティを作っていくことが出来る物件COURI 002 HAKO!、是非一度、内覧に足を運んでみては如何でしょうか?
Jさん
三重県松阪市出身。
関西にある機械メーカーの技術営業職を経て、㈱シェアカンパニーに転職。
不動産の知識は全くなかったが、今は人と人とを繋ぐのが、何より楽しいのだとか。
まだまだ遊び盛りな30歳。
写真:田川 泰仁
記事:伊藤 彰啓
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