海外に行って働きながら語学や文化を学ぶワーキングホリデー、略して“ワーホリ”。
しかしその実態は、実際に経験したことのある人じゃないとよく分からないですよね。
海外での生活ができるワーホリと、一人でアパートを借りるよりも低コストで備え付けの家具があるシェアハウスは、とっても相性が良いんです。
今回はそんなワーホリとシェアハウスの切っても切れない関係性を、ピックアップしていきます。
そもそもワーホリってなに?
ワーホリとは、日本国籍の18歳から30歳までを対象に「ワーキングホリデービザ」によって、2つの国や地域間の観光・就学・就労ができる特別な制度です。
基本的に海外旅行や留学・就学のビザは働くことを許されていません。そのためどこの国に滞在しても、その国で旅行したりバイトしたり語学学校に通ってもOK!と自由に行動できるワーキングホリデーは、とても貴重な制度といえます。
オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アルゼンチン、チリ、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、チェコ、リトアニア、ノルウェー、デンマーク、アイスランド、スウェーデン、韓国、台湾、香港
国によっては対象年齢や滞在期間が変わりますが、毎年2万人以上の青年がワーホリを利用しています。
ちなみに、留学の半額以下の価格で海外生活ができるのがワーホリ、とも言われています。ワーキングホリデーは本当にすごい制度なんですよ!
ワーホリでは、ホームステイ→シェアハウスが鉄板
ワーキングホリデーを利用する人の目的は、「多国籍の友達が欲しい」「海外で生活をすることに憧れがあった」「語学を勉強して日本語以外の言語も喋れるようになりたい」などと様々。
しかしどんな目的であろうと、ワーホリで日本を出たらまずは語学学校に通う人が多いです。日本から語学学校を選ぶ時にホームステイ先を一緒に申し込むことができるので、語学学校に通って言語を勉強しつつ、ホームステイ先で海外での生活の基盤を作っていきます。
しかしホームステイは期間が決まっていることもあり、その間に次の住む場所を探さなければなりません。そこで活躍するのが“シェアハウス”なんです!
ワーホリにシェアハウスが必要不可欠な理由
ホームステイ後に普通に家を借りるよりも、シェアハウスで生活をした方が良い理由はたくさんあります。(そもそも「日本ワーキング・ホリデー協会」がホームステイ後にシェアハウスを推奨しているぐらいなので、海外のシェアハウス生活で損することは少ないでしょう。)
ワーホリ滞在時にシェアハウスに住みたい理由を3つ、紹介していきます。
【理由①】日常会話の英語が直ぐに身につく
地域によっては日本人の比率が多いところもありますが、海外シェアハウスの大きな特徴は多国籍の友達がすぐにできるということ。
同じ家にいる日本国籍ではないシェアメイトとコミュニケーションを取るためには、最低限の英語スキルが必要になります。へたしたら学校に行くよりもスピーキング力が開花するかもしれません。
24時間無料で英会話を学べるのは最強ですね。笑
【理由②】コストがかからない
日本から海外に行くのに、家具・家電製品を持って行くだなんてまずありえませんよね。
ホームステイ後に家具・家電製品を揃えるのはとてもお金がかかりますし、いずれ日本に帰国することを考えるとちょっともったいない気がしてしまいます。
そのため、家具・家電製品を揃える必要のある賃貸物件よりも、元から生活に必要なモノが備え付けてあるシェアハウスの方が無駄なコストをかけなくてすみます。
また、一般の賃貸物件よりも賃料が最低金額に抑えることができるので、結果的に低コストに繋がります。
【理由③】海外シェアハウスならではの思い出ができる
せっかく異国の地で生活するのですから、いろんな人と出会って仲良くなりたいですよね!
一人で生活するよりもシェアハウスの方が多国籍の友達が出来やすいのは明確ですし、シェアメイトと一緒にご飯を食べたり買い物したり、あるいは同じ部屋でたわいもない会話をしたり。それだけでも十分に思い出は増えていきます。
また、シェアメイトの母国の家庭料理を振舞ってもらったり、逆に日本料理を振舞ってあげたりと、普段出来ない経験が海外シェアハウスには詰まっています。
英語スキルが身についてコスパも良く、なおかつ思い出もたくさんできるだなんて、海外シェアハウスは魅力でいっぱいですね!
初めての海外シェアハウスで注意したいこと
しかし、良いことがあれば注意しなければいけないこと、我慢しなければいけないこともでてきます。
こちらも要チェックしていきましょう。
【注意①】プライベートがなくなる…?人間関係に疲れやすい
海外シェアハウスに限ったことではないのですが、身内でもない人と一緒に生活するのは結構疲れますしストレスになります。
シェアハウスの形態によっては、同じ部屋に何人ものシェアメイトと暮らしたり、仕切りが壁ではなくカーテンで区切られていたりと、プライベートがほぼないに等しいところも…。
しかし、1週間だけの短期契約など期間が選べますので、お金や自分のメンタルと相談してシェアハウスを渡り歩くのもありでしょう。
【注意②】盗難
こちらも海外シェアハウスに限ったことではないのですが、盗難には要注意です。
あまり考えたくはないですが、シェアハウス内で財布や貴重品がなくなることは、実際にあることです。
「ただ町を歩いていただけなのに、持ってたスマホを強引に強面の男性に引ったくられた。」なんてエピソードも聞いたことがあるぐらいなので、貴重品の管理は日本にいる時以上にしっかりする必要があります。
【注意③】文化の違い。カルチャーショック
日本人同士でも、「どうしてこの人はこんなことするんだろう。」って思う瞬間がありますよね。
その気持ち、海外だと倍増しますよ。笑
共有の冷蔵庫の中が異国の料理の匂いで臭かったり、椅子ではなくテーブルの上に普通に座ってたり、パーティ時などの音楽の音量が異常に大きかったり、浴槽付近になぜかゴミが放置されてたり、良かったら食べてください!といただいた料理が生理的に受け付けなかったり…。
それでもなぜか、「外国人だと許せちゃう。」っていう不思議な現象が起こることがほぼほぼなのですが、、(笑)
海外シェアハウスを経験すると、“寛大な心”が手に入りそうですね!
(※実際は楽しいことの方が多いですよ!)
海外シェアハウスの種類を知ろう!
ひとくちにシェアハウスと言っても、海外シェアハウスは形態によって金額や環境が全く異なります。
簡単にシェアハウスの種類を確認していきましょう。
オウンルーム
一人部屋のことを言います。
キッチンやトイレなどの共有スペースだけをシェアすることになるので、プライベートが守られます。
マスタールーム
オウンルームの豪華版です。
部屋の中にバスルームが付いており、一人で住むには広いぐらいですが、家賃が圧倒的に高いです。
シェアルーム
1つの部屋を複数人でシェアすることを言います。
都心などは土地代がそもそも高いので、シェアルームで家賃を浮かせる人が多いです。
リビングシェア
広いリビングを仕切ってプライベート空間を確保している独特な形態です。
仕切りと言っても壁とかではなく布やモノなど簡素なもの。そのため音は常に丸聞こえとなります。しかしその分家賃がものすごく安いです。
ワーホリ滞在中はシェアハウスで決まり!
ワーホリでは海外シェアハウスの生活をおすすめしますが、家を決める時は絶対に見学・内覧をするようにしましょう。
海外の家は日本の家と違う構造が多々あるので、ちゃんと見学をしておくことが大事です。
また、レント(家賃)やポンド(敷金)と言われる契約時に必要なお金関係も見学の際に確認しておくのが無難です。海外シェアハウスはお金のやりとりが銀行振込ではなく手渡しの場合も多いので、詐欺がないように自分で確認する必要があります。そして、受領証・レシート系は全て保管するようにしましょう。
ワーキングホリデーは18歳から30歳までが対象の制度です。
30歳になる前、海外への憧れや勉強の意欲が強くあるのであれば、ワーホリを利用して海外シェアハウスを体験してみるのも良いですね!
シェアパーク編集部