【共益費とは?管理費との違いって何?】相場から消費税まで、今さら聞けない常識を解説!

知っているようで知らない言葉って、意外とたくさんありますよね。

ぼくは最近、ユーミンこと松任谷由実さんの「春よ、来い」を聴く機会があったんですが、歌詞がキレイすぎて何を言っているかが分からないんです…。

♪淡き光立つ 俄雨
いとし面影の 沈丁花 〜

もはや漢字が読めないっていう。(笑)

そして今まで「沈丁花(じんちょうげ)」って言葉、灯をともすための“ちょうちん”のことだと思ってたんです。

でも実際は花の名前だそうで。。

そんな知っているようで知らない言葉、そのままにしておくよりちゃんと調べて説明できるようになるぐらいの方が、人間としてかっこいいですよね。

そこで今回は「今更聞けない、大人の常識」として、ぼく自身もきちんと説明できない言葉「共益費」について調べてみました。

共益費用って何?管理費用との違いは?

家賃とは別に支払う「共益費」。

なんとなく、

●共益費用→シェアハウス
●管理費用→賃貸物件

ってイメージはあるのですが、いったい何に使われている費用なのか、共益費と管理費の主な違いは何か。知っているようで知らないことが多いですよね。

不動産広告の内容が正しいかどうかを審査・調査している不動産公正取引協議会連合会の「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によると、以下のように定義されています。

共益費用…借家人が共同して使用又は利用する設備又は施設の運営及び維持に関する費用。

管理費用…マンションの事務を処理し、設備その他共用部分の維持及び管理をするために必要とされる費用をいい、共用部分の公租公課等を含み、修繕積立金を含まない。

ちょっと難しい言葉が並んでいますね。(笑)

これを簡単にかみくだくと、「共益費は、住人が共有で使う場所に必要な費用」「管理費は、建物を管理するのに必要な費用」となります。

もっともっとわかりやすいように、主な使われ方をまとめてみました。(一般的な使われ方なので、物件によっては含まれないものもあります)

共益費 駐輪場の維持費・町内会費・NHK・ネット回線代…などなど
管理費 廊下等の清掃や電球の交換・ゴミ置き場の維持費…などなど

シェアハウスで使われることの多い「共益費」は、“住人が共有で使う場所に必要な費用”として、水道代や光熱費も込み込みの場合が多くみられます。

その場合、改めて水道や電気、ガスなどの契約をする必要がないので、家賃と共益費さえあれば最低限の生活ができるでしょう。

対して、一人暮らしなどの賃貸物件でよく見る「管理費」は、水道代や光熱費が含まれることはありません。家賃と管理費とは別に申込契約し、支払う必要があります。

そのため、共益費に比べて管理費は安く設定されていることが多いです。

共益費と管理費、相場ってあるの?

管理費の相場としては、家賃に対して5%から10%程度が多くみられます。

共益費は物件によって内容や金額が異なるので、相場を決めるのは難しいです。

そもそもサービス内容によって金額は大きく変わるので、相場では表せないのが共益費・管理費。。

例えば、防犯システムを強化しているマンションの管理費は、5%〜10%よりも高く設定されているかもしれません。

共益費も、シェアハウスなら水道光熱費が含まれるものが多いですが、普通のマンションなら水道光熱費は含まれないですよね。なのでサービスによって金額は大きく変わるのです。

そのため相場で比較するよりもサービス内容で比較することをおすすめします。

また、「共益費」と「管理費」は似ている言葉ではありますが、使われ方が違います。なのでこの2つを比較するのはお門違いじゃないかな?と思ってしまいますね。

家賃のみの物件も共益費・管理費が含まれている!?

物件によっては、共益費や管理費というものがなく“家賃のみ”請求するところもありますよね。

でも「管理費が0円だから、建物管理されていないのかー」と思うのは間違いです。

共益費・管理費が請求されないものは、家賃の中に共益費・管理費が含まれている場合があります。なのでちゃんと内見時などに確認するようにしましょう。

ただ最近は、家賃と別で共益費・管理費を提示した方が家賃自体が安くなり、検索サイトでヒットしやすくなるという理由から別にしているところが多くあるそうです。

●家賃7万円(共益費込み)
●家賃5万5000円+共益費1万5000円

結果的にどちらも支払う金額は同じなんですが、共益費別の方が家賃は6万円以下になり、「6万円以下の物件」や「5万円台の物件」として表示されます。

ネット社会の今、検索にヒットするかしないかは大きいですよね。

なので、今後は家賃と共益費別で提示される物件が増えるのではないか?と予想されます。

共益費と家賃別のメリットとは

共益費・管理費と家賃を別にすることによって検索でヒットしやすくなる。という理由の他にも、部屋を借りるぼくらが受けられるメリットがあります。

それは、敷金礼金・更新費用が抑えられるということ!

初期費用にかかる敷金礼金や更新時にかかる更新料は「家賃の○ヶ月」と設定されていることが多いです。

例えば更新料が家賃2ヶ月分だとしたら…、

●家賃7万円(共益費込み)の更新料は14万円
●家賃5万5000円+共益費1万5000円の更新料は11万円

なんと差額は3万円も。(3万円もあったら回らないお寿司屋さんに行けちゃいますよね。)

なので部屋探しをする際は、敷金・礼金・更新費用の確認、そして共益費込みなのか込みじゃないのかも確認しておくと良いでしょう。

共益費用・管理費用の消費税は非課税です!

ふと共益費に消費税はかかるのか気になったので調べてみました。

国税庁の公式HP「集合住宅の家賃、共益費、管理科等の課税・非課税の判定」によると、共益費・管理費は非課税となるそうです。

住宅を共同で利用する上で居住者が共通に使用すると認められる部分の費用を居住者に応分に負担させる性格のものについては、共益費、管理費等その名称にかかわらず非課税となります。

ただ、事業用賃貸(事務所等)に関しては、共益費・管理費は課税対象になるとのこと。

ちょっとした豆知識に覚えておきましょう・ー・!

部屋探し時は、共益費・管理費を要チェック

共益費・管理費はいくらなのか、家賃に含まれているのか、部屋を探す際には確認しておきましょう。

これらによって初期費用や更新料が変わってきます。

また、7月14日から始まった「家賃支援給付金」を受ける際にも、共益費・管理費の記載が必要になります。

いたるところで共益費・管理費は関わってくるので、やはり確認はしておくべきですね。

「この部屋いいな!」って思ったおうちの共益費の金額やサービス内容は、引越す前に要チェックですよ・ー・!

 

 

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この記事の監修者

株式会社シェアカンパニー
シェアパーク編集部
株式会社シェアカンパニー シェアパーク編集部
「最高の経験をデザインする」というビジョンのもと、都内を中心にシェアハウスの商品企画から、リーシング、管理、ポータルサイトの運営を行い、シェアハウスでの仲間との暮らしを通して得られる経験という「価値」を提供。シェアハウスという暮らし方を広め、人と人との出会いをつなげます。