世界的にみて自然災害が多い日本。
自然災害とは…台風・地震・火山噴火など、異常な自然現象が原因となって起こる社会的、経済的な被害。(weblio辞書より) |
今自分が住んでいる場所が津波被害にあったら、土砂崩れにあったら…って思うと、怖いものがありますよね。
そんな時に活用したいのが「ハザードマップ」。
起こりうるであろう自然災害を予測して、事前に予防するための災害予測地図です。
これからシェアハウス探しをする人は特に知っておきたい情報になるので、使い方や仕組みを紹介していきますね(・ー・)!
ハザードマップって何?
そもそもハザードマップとは、「自然災害が発生したときに危険と思われる場所・避難場所や避難経路などの情報」を地図上に現したものです。
実は1,900年以降に起きている世界中の地震の16%が、日本で起きた地震。
なかでも特に被害が大きかった1995年1月17日の阪神淡路大震災をきっかけに、自然災害の被害を最小限に抑えるために作られたのが「ハザードマップ」なんだそう。
ハザードマップは災害の種類ごとに作られることが多く、種類別でわかる災害情報は以下の通りになっています。
洪水・内水氾濫
大雨や台風の時に気になる洪水・内水氾濫。
“洪水・内水氾濫”のハザードマップでは、最大雨量時の浸水深がわかります。
検討しているシェアハウスがどれぐらい浸水する可能性があるのか。そして近くに学校や体育館などの避難先はあるのかが分かるようになっています。
土砂崩れ
急傾斜の崖が近くにある地域が「特別警戒区域」なのか「警戒区域」なのか、確認ができます。
土砂崩れは意外と多く、2021年7月に起きた静岡県熱海市の土砂災害もこれにあたります。
崖から離れているところなら多少安心ですが、少しでも気になる場合はチェックしておきたい項目です。
津波・高潮
東日本大震災以降から強化されている津波・高潮のハザードマップ。
海岸近くにあるおうちは、事前に避難場所を確認しておきたいですよね。
また避難場所だけでなく、どうやってその場所まで行くのか、どの道を通って行くのか“避難経路”も調べておくと安心です。
地震
その土地の地盤が比較的弱いのか強いのか、地震時の危険度がわかるハザードマップがいくつかあります。
もちろん地盤が強い土地に住むのが一番安心。
ですが、地盤が強くなくても「耐震性が優れている物件なのか」「建物自体の強度はどうなのか」といった、地盤の状態に応じた対策をしているのかを知ることも大事になってきます。
ハザードマップってどこでもらえるの?
ハザードマップは国や地方公共団体が主に作っているので、国交省のポータルサイトや各自治体のwebサイトから見ることができます。
PDFにして印刷することもできますし、ネット上でブックマークをしておけばいつでも見返せるので便利です。
また地方の自治体が作っているハザードマップは、作成が完了した段階・引越ししたタイミングで住民に一律で配られることが多いんだそう。
シェアハウスの引越し時には配られないことが多いと思うので、シェアハウスにハザードマップが置いてない場合は、ポータルサイトを検索して確認しておきましょう。
ハザードマップの使い方!(国交省のポータルサイト)
国交省のポータルサイトでは「重ねるハザードマップ」と「わがまちハザードマップ」の2つのハザードマップを見ることができます。
それぞれどこがどう違うのか、特徴や使い方をまとめてみました。
多くの自然災害が一目でわかる「重ねるハザードマップ」
通常のハザードマップは、一つの地図に対して「洪水ハザードマップ」「土砂災害ハザードマップ」など、災害の種類ごとに作られることが多いです。
この「重ねるハザードマップ」がすごいのは、“洪水・土砂災害・高潮・津波・道路防災情報・地形分類”のリスク情報が、ひとつの地図で最大4つまで同時に見られるということ。
いちいち洪水や土砂災害で検索し直す必要もないので、簡単に災害リスク・避難情報を確認することができるのは嬉しいですよね。
使い方も簡単!
表示したい地域の住所(市区町村名だけでもOK)や建物名(スカイツリーや東京ドームなど)を入力して、知りたい災害情報を選ぶだけ。
たったこれだけで自然災害のリスクを確認することができるので、気軽に利用してみましょう。
各自治体のハザードマップが見られる「わがまちハザードマップ」
わがまちハザードマップは、市区町村の各自治体が発表しているハザードマップを探すことができます。
市区町村が作っている災害予測地図になるので、その地域性に沿った情報が多くあるのが特徴的。
洪水・津波が心配される地域。火山・噴火が心配される地域など、その地域特有の気になる自然災害ってありますよね。
そんな調べたい自然災害の種類が決まっている場合は、わがまちハザードマップを活用しましょう。
使い方は「都道府県と市区町村」を選ぶだけ。
地域が選択できたら、あとはその地域の自治体のハザードマップのリンクが表示されるので、それをクリックすればOKです。
もし地域を選択してリンクが表示されない場合は、そこのハザードマップがないということになります。
その場合は「重なるハザードマップ」を活用しましょう。
本当に自然災害が起きた時は、サーバーにアクセスが集中してサイトに繋がらない…なんてことも考えられます。。
必要な時に調べることができない!なんてことがないように、事前に調べておくことが吉でしょう。
ハザードマップって実際どうなの?口コミをチェック!
実際にハザードマップを使ってる人ってどれぐらいいるんだろう、、って気になったので、SNSで活用している声を探してみました。
市から水害ハザードマップが配布されたから確認したけど、やっぱり上町台地は安全やな。古地図見て決めて良かったわ。
— 暁斗@平日巣ごもり (@americium178) August 28, 2021
嬬恋村のハザードマップ見やすいな、、自治体によって見やすさまちまちよね。場所によってはHPのどこにあるか探しきれないとこもあるし。
— よっさん (@sanari1114) August 25, 2021
土地の購入を検討中の方へ。土砂災害危険区域や水害の危険性は必ず事前にチェックすること!
私見として、中小河川の方が一級・二級等の大きな河川に比べて工事も後回しにされがちなので更に危険⚠️
国や自治体のハザードマップを確認すべき。購入後失敗に気付いても売れば良いや、ではNG🙅♂️経験者より。— wmonta44 (@w_m0610) August 27, 2021
「ハザードマップを見て家を探した」「どの地域もリスクあるのは仕方ないから避難所を確認した」っていうツイートがちらほら。
自然災害が多い日本だからこそ、ハザードマップを見て身の安全を高めている人が多いみたいです。
ハザードマップを活用してシェアハウスを探そう!
ハザードマップは想定される災害の危険性を表した「災害予想地図」なので、危険エリアだからといって、必ずしも100%災害が起こるわけではありません。
予測される災害を知って、事前に“対策”をすることが大事になります。
災害リスクを知った上で、家賃や利便性なども兼ねて、自分に合ったシェアハウスを探しましょう。
シェアパーク編集部