「月収の3分の1が家賃の目安」とよく耳にしますが、3分の1が住居代で消えるってなかなかヘビーですよね。
返済が終わってる持ち家でない限り、家賃・光熱費等は最低限毎月支払わなければなりません。いわゆる固定費ですね。
ではこの固定費をなくした生活が送れれば金銭面で“ゆとり”ができるのでしょうか?
今回はそんな毎月の固定費「住居代」を変動費に変えた人たち〈アドレスホッパー〉についてスポットを当てていきます!
アドレスホッパーって何?住居を持たない生活の実態を調査
そもそもアドレスホッパーとは
アドレスホッパー…決まった住所に長期間定住せず、各地の宿泊施設などを転々としながら生活する生活スタイルの事。「アドレス」は住所、「ホッパー」は転々とする、という意味。(出典:ニコニコ大百科(仮)) |
2019年になり数々のメディアに取り上げられるようになったアドレスホッパー。
マツコ会議やZIP!、news zeroにめざましテレビ、ウェークアップ!ぷらす・Stories〜あなたのライフを探す家〜…など、いたる番組で特集が組まれアドレスホッパーとしての認知度を高めつつある現在。実際に、家(固定住所)を持たないで生活をする人は増えつつあるそうです。
増加する理由について幻冬社の人気編集者、箕輪厚介さんはAbema newsにて以下のように語っていました。
定住しない「アドレスホッパー」若者たちの実態
箕輪厚介「若い人たちにとっては都内の家賃が高すぎる。”東京で住むため、生きるために働いている”という不毛さを感じている人は多いと思う。それをシェアして、好きな人達と暮らせればハッピーだというのはあると思う」 https://t.co/whVzBJPW9R— モリコウスケ (@mkousuke) January 18, 2019
メディアやSNSを通じて声が声を呼び、実際にアドレスホッパーとなる人は確かに多そうです。“働き方改革”ならぬ“住居改革”ですね。
ホームレスとは違うの?
「家や住所を持たないとなると、それってホームレスなんじゃ…?」と思いがちですが、アドレスホッパーの人たちはそれぞれ住民票を実家やシェアオフィスに置いています。
よくある質問からとりあえず。
Q. 現住所はどうしているの?
A. 僕は今千代田区のシェアオフィスにおいてます。実家に置く人や、住所を置けるサービスを使っているアドレスホッパーもいますね。ちゃんと住民税払ってますよ!#ホッピング質問箱
— 市橋正太郎 | Shotaro Ichihashi (@addhopper) January 17, 2019
住所を持たないから税金を納めないわけでもなく、家がないから野宿をするわけでもなく。
生活自体は普通の人と変わりないので、ホームレスと重ねるのは違う気がしますね。
アドレスホッパーになる理由はやっぱりお金?
実際にアドレスホッパーとして生活をすると、家賃はかかりませんが宿泊費用はかかります。
●シェアホステル
●ゲストハウス
●民泊
●短期シェアハウス
●ビジネスホテル
●温泉・サウナ
●友人宅
友だちの家に泊まることになっても、宿泊お礼として夜ご飯はご馳走するのがアドレスホッパーの礼儀だそう。
総合して、宿代にかける金額はだいたい月に4〜7万円。
アドレスホッパーを始めて
最初の1ヶ月が経過しました!この1ヶ月(正確には26日間)
でかかった宿泊費は合計46,261円。平均すると1日約1800円なので、
予想に反して
賃貸に住んでいた時より安く済んでいます。#アドレスホッパー#お金の話— もとはる@フリアドライフ (@junklabel_moja) October 31, 2019
とくに東京都内で賃貸物件を借りるとしたら、激安物件ではない限り6万以上は優に超えます。さらにそこから光熱費を加算すると毎月7万円以上の出費に。たしかにアドレスホッパーとして生活する方が金銭面で節約になりますね。
しかしアドレスホッパーになる人は決してお金だけが理由ではありません。
●家がないからこそ毎日が旅となり出会いも増える
●持ち物が最低限になるため本当に必要なものがわかる
●家で得られない情報が得られる
●その場その場で行動の判断をすることで対応力がつく
●日々変化するから退屈な時間を過ごすことがない
などなど…。
ネット社会だからこそ情報量が多いこの世の中、外の世界に触れ続けることによって得られる情報は、それはそれはかけがえのないもの。
アドレスホッパーは都内だけでなく田舎や海外にも足を運びます。
人やモノ、自然や文化…。様々な新しい出会いがアドレスホッパーの大きな魅力ですね。
余談ですが、2020年の東京オリンピックに向けて1泊3,000円ほどの宿泊施設が増えているそうです。こういった時代背景もアドレスホッパーが増えている要因といえます。
アドレスホッパーになるために必要なこと
よし、アドレスホッパーになろう!と思ってすぐ家を引き払うのは少なからず抵抗がありますよね。
もし変化のある生活を試してみたいのであれば、まずは身の回りを整理すること。
これは今流行りのミニマリストとも関係してきますが、荷物が多いと行動範囲が狭まります。自分が生活するのに必要なものだけをまとめてリュックにつめる。それが大前提になってきます。
シェアリングエコノミーをフル活用
ソーシャルメディアを活用した“物・サービス・場所の共有や交換をする社会的な仕組み”を表すシェアリングエコノミー。代表的なものはメルカリやウーバーイーツですね。
アドレスホッパーとして注目したいのは、洋服や家具を預かってくれる「サマリーポケット」
サマリーポケットは保管してくれるだけでなく、不要になったらヤフオクに出品代行もしてくれる嬉しいサービスつき。
他にも月額定額制のファッションレンタルサービス「メチャカリ」、洗濯代行してくれる「しろふわ便」など、探せば探すほどアドレスホッパーに最適なシェアリングエコノミーが発見されます。
身につける物を少なくするためにも、こういったサービスは活用していきましょう。
郵便物は郵便局留め
郵便物は基本郵便局留めにすれば問題ありません。
もしシェアオフィスやバーチャルオフィスを活用していれば、そちらの住所を使えばOK!
正直これ工夫が足りないっすね。てか、検索したらいくらでも情報でてくるから!
荷物問題→サマリーポケットで解決
郵便問題→バーチャルオフィスで解決僕も実家に住民票置いたり荷物送ったりするのは否定派です。#アドレスホッパーhttps://t.co/Sl9LOvAVi8
— 市橋正太郎 | Shotaro Ichihashi (@addhopper) August 13, 2019
洋服はクリーニング屋で“持たないのに毎日清潔”
社会人ともなるとYシャツは必須アイテム。
荷物を少なくするためにも、Yシャツはリセッシュやファブリーズで使い回しをしなければならない…なんてことはありません!
Yシャツはクリーニング屋に預ければ手持ちの荷物は減りますし、常に新しいYシャツを着ることができます。
クリーニング代もYシャツは百円ちょっとでできますからね。コスト的にも安心です。
新人類誕生!
\\\ #アドレスホッパー ///
新時代到来!
・本棚は図書館
・冷蔵庫は外食屋
・寝室がゲストハウス
・洗濯機はクリーニング屋
・倉庫が会社のデスク僕は「一つ屋根の下の都市」
都市空間のすべてが、大きな家!\\\ #借り暮らしのサラリーマン ///
必要なものだけ社会からシェア✨ pic.twitter.com/vfEDI7eB5t
— 芳沢郁哉 Yoshizawa Ikuya (@ADDress_hopper) April 8, 2019
アドレスホッパーでも個室空間を持てる方法「短期可シェアハウス」
「アドレスホッパーになってみたいけど、落ち着ける空間が欲しい。」「初めから家を持たないのは不安。」という人におすすめできるのが「短期可シェアハウス」。
シェアパークの物件なら、最短1ヶ月から入居可能なシェアハウスが紹介できます。
実際にアドレスホッパーになっている人も、元はシェアハウス体験者という方がとても多いです。
短期のシェアハウスで環境に慣れ、自分のタイミングでいつでも退去できる「短期可シェアハウス」はアドレスホッパーにとって、とても強みになります。
いろんな出会いが待っているアドレスホッパー。
興味がある人はぜひ、シェアハウスから初めてみてはいかが?
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シェアパーク編集部